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| 心身医学を実践し、心の痛みに手の届く診療を行なう医師として地元の期待が集まる遠藤隆院長。 |
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| 円周カーブを利用した機能的な受付。正面が待合室。床には目の不自由な患者さんへの配慮もなされている。 |
院長の遠藤隆氏は、今でこそ頑強を自負するが、子供の頃は身体が弱く、ことあるごとに激しい腹痛や熱痙攣を引き起こしては開業医の世話になった。父親は鉄工関係の会社経営者で、医業とはまったく関係がなかったが、遠藤氏は小児科医か精神科医を志望して医科大学へ進んだ。
「開業医になることは、若い頃から終始一貫、変わらない目標でした。やっと実現したというところですね。大学を卒業する前に外科に志望を変えたのは、それだけ守備範囲の広い領域だと判断したからです。投薬中心の治療となる内科とちがい、外科はより直接的な治療ができ、結果も直接的に見える。患者さんの全身をこの目で確かめ、この手で触って治療できる、ということですね」
聖マリアンナ医大卒業後は、浜松医大付属病院、磐田市立病院、沼津医師会病院で臨床医学を中心とした研究及び診療に携わる。
「大学病院では3次医療に、市中病院では2次医療に携わっていましたが、開業を念頭に置きながら勤務医として現場で仕事をしていると、このあたりは地域の医療体勢があまり整っていないな、というようなことが実感としてわかってきました。伊豆あたりからも一刻を争う緊急の患者さんが運ばれてくるようなこともありました」
運ばれてきた患者さんを診て、こうなる前に早期発見、早期治療が必要だと実感したことも多々あったという。
「結腸癌の患者さんの例でも、もうかなり進行してしまい、腸閉塞の状態になってやっと運ばれてきたことがしばしばありました。ああ、もうちょっと早ければ簡単な処置で治るのに、と悔しい思いをしたこともあって、早期に手を打てるような身近な地域医療の重要性を、むろん水準も含め、痛感しました」
そして何より、勤務医時代に最も強く感じたのは、勤務医は時間的制約も多く、自分でシステムを変えたり、治療方針をアレンジしたりはできないということだった。
「それが開業医と勤務医との最大の違いですね。わたしは2時間待たせて診察は3分というようなのは絶対に嫌でしたから、開業するからには、自分は最低でも平均10分は診察にとりたいと思いました。色々と考えて、結局4年間くらい計画を練りました」